【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~完結編 Q【終焉】世界の中心で「おおきに」と叫んだ看板屋の話編~ ㊸

目次

【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~完結編 Q【終焉】世界の中心で「おおきに」と叫んだ看板屋の話編~

皆様、本日もお疲れ様でございます。
どうも、**「ameの方」**です。

聞く方が楽な人は音声解説もあるんで、よかったら♫

夕暮れの祇園。
石畳に落ちる橙色の光の中、最後の工具をケースに収めた。

作業は終わった。
ケガもなし。事故もなし。予定通り。


……静かや。
風も、音も、さっきまでの緊張も、すべてが一歩引いたみたいに遠のいていく。

見上げると、そこには灯りを宿した看板。
京都の闇に、控えめで、それでいて確かな存在感で浮かび上がっている。

……これで、終わったんだね

誰に言うでもなく、そう呟いた。

【第一章:シンクロ率100%の風景】 ✨🌃

少し離れた場所まで歩き、振り返る。
この距離感。
この角度。
この“主張しなさ”。

第一章では色に悩み、
第二章では書類に追われ、
マンセル値と条例文言に、何度も心を削られた。

でも、今ここにあるのは、結果。
ただの“完成”じゃない。
街と喧嘩せず、街を壊さず、街に寄り添うための完成。

……街に、溶けていく

その瞬間、
景観とのシンクロ率が、静かに100%へ到達した気がした。

【第二章:祝福の儀式(幻覚)】👏✨

——その時や。
脳内に、あのフレーズが流れ出した。

『甘き死よ、来たれ』

……やめて。今、泣く流れやん。

視界が白く弾け、背景は突如として青空に変わる。
気づけば、円を描くように人々が立っていた。

役所の女性職員。
クライアント。
なぜか舞妓さん。
そして、少し若い自分自身。

(パチパチパチパチ👏)

全員が、拍手しながら口々に言う。
おめでとう
おめでとう
おめでとう

……正直、ちょっと泣きそうやった。

……ありがとう

間を置いて、心の底から一言。

……おおきに」😭✨

【第三章:現実への帰還(完了報告)】💻📧

——パチン。

画面が切り替わる。
そこは、見慣れた事務所のデスク。
蛍光灯の下、コーヒーはぬるい。

現実は淡々としている。
現場検査はない。
写真は嘘をつかない。
それが、この世界のルールだ。

完璧なアングルで撮影した完了写真を、
淡々とオンライン提出。📧
文章は短く。
感情は入れない。
「完了しました」それだけでいい。

…それでも、指は少しだけ震えてた。

【終章:真の人類補完計画(請求書)】💸

「……さて。最後の仕上げだ」

画面に大きく映し出される文字。

「請求書発行」

このボタンは、最終スイッチだ。
ここを押して初めて、物語が現実になる。

〈真の人類補完計画(プロジェクト完結)〉の終了なんだ。

……お金をいただいて初めて、プロジェクトは完結するんだ

綺麗事じゃない。
でも、汚い話でもない。
技術と責任と時間の対価。
それをちゃんと請求できることも、プロとしての完成や。

カチカチと数字を打ち込む。

……結局、これがないと僕らは生きていけないんや」。

感動よりも、達成感よりも、来月の運転資金。 それが、大人の世界の現実(リアル)ですねん。


というわけで今回は「あかんえ!?~完結編 Q【終焉】世界の中心で「おおきに」と叫んだ看板屋の話編~」でした!

エヴァ風三部作、これにて完結です!

京都で看板を出す際は、使徒(条例)との戦いを覚悟の上、ご相談ください!

今回もご拝読おおきにでした!

株式会社アメカンの「ameの方」でした!


※ちなみに「canの方」は、

放心していると、背後から声。

浸ってる暇ないで!
次の現場の材料、もう積んどいたからな!

振り返ると、「canの方」。
相変わらず現実的で、頼りになる男や。

……あんたバカぁ?
稼げる時に稼がへんで、どうすんの!

いや、口調どっから持ってきたんそれ。                               キレ方だけは完成度高いのやめて。

でも

……ごもっとも。

次があるから、終われる。
終われるから、また始められる。

二人でトラックに乗り込み、エンジンをかける。
次の現場へ。
次の戦場へ。

世界は今日も救われへん。
けど、看板は、また一枚救われた。


目次