【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~美観地区の話編~

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【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~美観地区の話編~

こんにちは〜!
株式会社アメカンの「ameの方」です☀️

先日、関東の看板屋さんから相談を受けました。

👷‍♂️「祇園で看板つけるんですが、デザインこれで大丈夫っすよね?」

添付されたデータを開いて、
ワイ、無言でお茶すすりました。いや、もうそれ抹茶やなくて心の涙や。

背景ギラッギラの赤。
文字はゴリッゴリの金。
しかも縦3メートル。

いやそれ、祇園で出したら“夜のラスベガス”やがな

で、京都の美観地区では何が厳しいの?

例を挙げると、こんな感じ👇

  • 👎 ビビッドな赤 → ✕(「その赤、どこ目指してますの?」って言われるやつ)
  • 👎 クセ強すぎ書体 → ✕(「わびさび”て言葉知ってますか?」)
  • 👎 白色LED全開 → ✕(夜の祇園で光るのは提灯だけにしといてやー)
  • 👎 看板サイズ → ✕(A3サイズやて⁉「名刺サイズでお願いできますか?」レベチです)
  • 👎 突き出し看板 → ✕(「それ、舞妓さんのかんざしより飛び出てますよ?」)

つまりね…

目立たせたい」と思えば思うほど、全項目アウトになっていく地雷原なんです。
それが美観地区ですわ。
京都は地雷原だらけで、目立ちたい欲を見透かしてきます。

他府県の看板屋さん、よう失敗してはります

ようあるんです👇

👷‍♂️「関東でいつも通ってるやつなんで、これでいけるっしょ?」
→ 提出 → 不許可 → 全部やり直し

👷‍♂️「このデザイン、見やすいから通るでしょ?」
→ ✕「景観にそぐいません」

👷‍♂️「赤文字で目立たせて〜っと…」
→ ✕「朱色にしてください」

まじで、美観地区はひとつ間違えるだけで“看板がそのまま無駄”になります。
アメカンには、そういう看板迷子の駆け込み寺的な依頼が後を絶ちません。

アメカンは「美観地区の通訳者」です

「その赤、唐紅(からくれない)にしよか」

「このサイズ、もうちょい“竹の節”くらいで」

「文字間、あと2mm詰めたら“京都っぽくなる”え」

——
そんなアドバイス、いつもやってます笑

京都の看板は、デザイン力やなくて“翻訳力”と“忖度力”なんですわ。

まとめ:美観地区は“看板界の人間国宝ゾーン”

気ぃ抜いてたら、美観地区では普通の看板でも違法建築みたいな扱い受けます。

でも、逆に言えば、
ちゃんと合わせれば「めっちゃええやん!」って空間に馴染む名作になるのも美観地区の魅力。

他府県の看板屋さんも、京都の美観地区で仕事するときは、
一度「景観の言語」を翻訳できるアメカンと組むのが吉ですえ。


というわけで今回は「美観地区の話編」でした🌸
次回は「○○の話編」…いよいよ“○○もええんか問題”に突入します!

株式会社アメカンの「ameの方」でした! 今日もご拝読ありがとうございました!

※ちなみにcanの方は、舞妓さんのかんざし見て「お、あれは“突き出し規制対象外”やな」って言うてました。もう完全に突き出してるもの全てを看板目線で見てはります。おかしいし笑

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