【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~照明の話編~ ⑦

【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~照明の話編~
こんにちは〜!
株式会社アメカンの「ameの方」です☀️
最近よう言われるんです。
👤「看板にちょっと照明つけといてくれたら、それでOKっすよ」
って軽〜く言われるんですけど…
いつもワテ、心の中でこう思ってます。
「その“ちょっと”、京都やとライセンス要るんやで」って。
京都で光らせる=高度なバランスゲーム
京都の景観は、昼も夜も“世界観”が大事。
だから、ただ光らせるだけでは逆効果になることもあるんです。
白くピカーッと光るLED?
点滅?
光源むき出し?
それ、全員に怒られる光り方です。
もう「通行人の目」と「条例」と「お向かいのおばあちゃん」に三方向からクレーム飛んできます。
NG照明、一覧表はこちらです(地雷原)
👎 白色LED → ✕(「それ、看板やなくて“尋問灯”やん」)
👎 点滅照明 → ✕(「寿司屋でもないのに、“本日回ってます”感いらんで!」)
👎 光源むき出し → ✕(「それ…見えたらアカンとこポロリしてもうてる感じやん」)
で、京都の本気はここからですねん。
点光源が“直接見えたら”アウトです
京都市内の一部エリアでは…
- 「点光源が“直接”見えないように」=ルーバーで遮る必要あり
- 「照らす方向」=下からはOK、上からは原則NG(※場所による)
- 「色温度」=電球色(約3000K)推奨
- 「点灯時間」=深夜に消灯義務あり(美観地区)
つまり、光で目立つこと=失敗の第一歩なんです。
地域でルールもちゃう。1丁目と2丁目で別ルールなんてザラ
祇園と三条、同じ景観地区やのに照明ルール違う。
さらに住宅地では「近隣の寝室に光漏れてる疑惑」でクレーム案件に。
そう、京都は「景観」と「睡眠の質」が法律で守られてます(たぶん)
アメカンの照明設計は、“気づかれへん美しさ”
うちは「目立たせる光」じゃなくて、
「そこにあって、しっくりくる光」を作ってます。
👨🎨「この店、粋やから照明は“にじませる系”でいきましょか」
👩🎨「おでん屋さんやし、ちょっと赤み寄せの電球色で“湯気映え”狙いましょ」
アメカンの事務所ではこんな会話は日常茶飯事です。毎日が光の品評会。
まとめ:光は“見せるもん”やなく、“寄り添うもん”なんです。
白く照らせば目立つけど、
それで誰かの目を疲れさせたら、それは“嫌われる看板”になるえ。
目立つより、嫌われないこと。
明るいより、なじむこと。
それが、京都の夜の景観を守るサインの明かりなんです。
最後にあえて言うけど…ネオンは灯し沁みるもの、LEDは照らすもの、ただ時には“抑える勇気”が要るんやで。
というわけで今回は「照明の話編」でした🌸
次回は「○○の話編」…いよいよ“○○問題どうする?”に突入します!
株式会社アメカンの「ameの方」でした!ご拝読ありがとうございました!
※ちなみにcanの方は、展示会で白色LED照明を見て、
「その光、オレの全てを透かしてくるやん…」ってボソッと言うてました。
…あんた透かされたらあかんことばかりちゃうんかいな笑