【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:木彫看板の話編~ ⑮

【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:木彫看板の話編~
こんにちは〜!
**株式会社アメカンの「ameの方」**です☀️
今回は、どっしり構えて動かない、あの存在に来てもらいました。
「無口やけど語る」系の長老です。ではどうぞ👇
うち、木彫看板と申します。
——いやいや、帰らんといて💦。ちゃんと喋るで。
見た目はちょっと敷居高めでも、しゃべったら意外とフレンドリーなんやから。
うち、看板界の“長寿番付・西の横綱”です。
生まれは江戸。木ぃ彫られて今日まで。
雨の日も、風の日も、ずっと“壁に張り付いて”きました。
最初は「酒屋」や「薬屋」あたりが声かけてくれてん。
「どっしりしてて信頼感あるなぁ」って。
そこから徐々に評判が広がって…
気づけば京都の老舗から、「顔、頼むわ」ってオファーが殺到。
完全に“渋さ担当”として生きてきたんや。
あとは「神社仏閣」な。金箔付けたりして、もうそんなん威厳しかあらへんやん。 うち化粧(塗装)しだいで、いろんな顔できるんやで。
渋さって、育てるもんや。
木は呼吸してるからな。
年数が経つと、日焼けしたり、色が深なったり——
**「年季」やなく「年輪で魅せる」**ってのが、うちの流儀や。
もちろん最近は進化してまっせ!コンピューターやで!
・レーザー彫り → シュイィィィンって細かい柄まで彫れる!
・ルーター彫り → 繊細な彫りしてくれんねん
・キシラデコール → 防水防虫の魔法の塗料。うちのスキンケア用品ですわ
せやから今の子ら、「渋いけど現代的」って言うてくれる。
そんなん言われたら…うち、ちょっと照れるやん。
けどまぁ、手間はかかるで
・定期的な塗装は必須。放っといたら水吸い込んで色あせて干からびてボロボロになって終わりやで。
・彫りが深い分、ホコリも入りやすい(←たまにブラシでごしごし掃除されるやつ)
・「映え」は弱め。でも「ええ感じ」は強めや。
ほんま、“手間かけた分、味になる”タイプやからな。
恋愛か!って思うくらいやわ。
最近は、若い店主さんにも人気でな。
「レトロやけど新しい」って言うて、カフェにも取り入れてくれるんや。
しかもな、和だけちゃう。英語も彫れる。スクリプト体もいける。
こないだなんて、
**「FRENCH TOAST」**って彫られた時は、さすがにバタ臭くて震えたわ。
でも完成見たら…なんや、めっちゃオシャレやん。
まとめ:木彫看板は、“一枚板の説得力”で勝負してます。
派手な色やライトも動きもない。
けど、ただそこにいるだけで語れるやつ。
それがうちの目指す姿や。
京都の風景に溶け込みながら、
今日も風を受けて、「うち、まだいけるで!」って思ってます。
うちはただ名前を彫るだけやなくてな、一枚板やし金額もはるし、 だからやけどな、お店側がな、
「この商売に腹くくってます」っていう意思表示も見せれるんやん。
そらそんな看板、京都の街に似合わへんはずないですやろ。
というわけで今回は
「【あかんえ!?〜番外編:木彫看板の話編〜」でした🔦
次回は「〇〇の話編」…まだまだ看板の物語は続きます!
株式会社アメカンの「ameの方」でした!ご拝読ありがとうございました!
※ちなみにcanの方は、うちの彫り文字を見て
「これ、職人の筆圧やなくて人生やな…」ってじっくり見ながら呟いてました。
たぶんもう、“彫りの深さ”より“生き様の深さ”を読んでます。はよ仕事してや~笑
