【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:蛍光灯の話編~ ⑬

【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:蛍光灯の話編~
こんにちは〜!
**株式会社アメカンの「ameの方」**です☀️
さて今日はちょっと大事なお知らせ。
そして、ちょっとセンチメンタルな話です。
「蛍光灯、2027年で生産終了」
…これ、ほんまなんです。
わたし、蛍光灯と申します。
生まれは昭和15年(1940年)。戦中生まれの苦労人ですわ。
最初は暗〜い性格でしたけど、戦後復興の波に乗って一気にブレイク。
「蛍光灯ってすごい!」
「明るい!長持ち!経済的!」って、もてはやされて、
いつしか“光源界の三種の神器”とまで言われるようになりまして(※主に自称です)。
看板業界でも、
突出し看板、ファサード看板、壁面内照式…
いろんなとこで呼ばれて、「中から照らす」という仕事をず〜っとやってきたんです。
…それが最近はどうですか。
👤「え、蛍光灯ってまだ使ってんの?」
👤「レトロでエモいやん、逆に」
👤「昭和の残り香やな」って言われて……
…もうね、
“気まずくなったOBが文化祭見に来た”みたいな立ち位置なんですよ。
誰にも文句言わんと、地味に光ってただけなんですけどねぇ…。
看板、“光ってて当たり前”やと思ってませんか?
でもね、電照看板って、中の光源が命なんです。
蛍光灯は、ただ光るだけやなくて、
「この店、やってるで」「ここにおるで」って伝える“灯り”でした。
あのやわらかい白。
仕事帰りにふらっと入った居酒屋。
ふと思い出す、昔から通ってた喫茶店のやさしい明かり。
それって、ぜんぶ蛍光灯の“仕事”やったんですよ。
でも今、その灯りが静かに、
「あとは任せたで…」と次世代にバトンを渡そうとしてるわけです。
で、なんで蛍光灯あかんようになるん?
これはもう、地球の都合です。
蛍光灯には“水銀”が使われていて、
それが「水銀に関する水俣条約」によって、段階的に規制されてきました。
そしてついに、
2027年に完全生産終了が決定。
つまり、あと2年で…
🔌 蛍光灯 → 全員“定年退職”です
じゃあLEDにしたら何がええの?
ここ、ハッキリ伝えときます!
✅ 明るさバツグンで、看板の存在感アップ!
✅ 消費電力は約1/2〜1/3にダウン!
✅ 寿命は10年超えもザラ!交換頻度が激減
✅ 高所作業の回数激減(←現場ではここが重要)
しかも最近のLEDは、
電球色や拡散型タイプもあるから、
蛍光灯やネオンみたいな“やわらかい光”もちゃんと出せるんです。
しかも調光もばっちりできますねん。
「冷たい光やな…」って思われてた時代は、もう昔。
今のLEDは、気配まで灯す時代なんです。
それでも、蛍光灯に情があるんや…
…って方。
その気持ち、よう分かります。
だって、あの灯り。
お店の“はじまり”を照らした、最初の明かりかもしれん。
何年も、何十年も。
外から帰る人に「こっちやで」と伝え続けてきたんです。
それでも、そろそろ言わなあかん…
「光の呼吸・参の型、LEDで未来を灯す」
—
まとめ:灯りは、止まらへん。
蛍光灯が役目を終えても、
看板はその場所に、**「人がいること」**をこれからも伝えていかんとあきません。
切り替えるというのは、“灯り続ける覚悟”を持つということ。
次の時代に合う光に、静かにバトンタッチしていく。
それが、今の看板屋さんの役割かもしれません。
というわけで今回は
「あかんえ!?番外編:蛍光灯の話編」でした🔦
次回は「〇〇の話編」…まだまだ光と看板の物語は続きます!
株式会社アメカンの「ameの方」でした!ご拝読ありがとうございました!
※ちなみに「canの方」は、看板の中に残ってた蛍光灯を見て
「こいつ、最後の昭和やな…」って泣いてました。
たぶんもう、交換作業ちゃうわ。彼は“供養”のつもりでやってます(笑)