【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:提灯の話編~ ⑫

【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:提灯の話編~
こんにちは〜!
**株式会社アメカンの「ameの方」**です☀️
今回ご紹介するのは、
夜の街で“ほんのり灯る看板界隈の元祖”、そう――
どうもどうも、
“光ってナンボ”の提灯です🏮(←自分で言うタイプ)
わたくしがこの道に入ったワケ
時は室町。
最初はほんまにただの「照明器具」やったんです。
けれど暗い夜道を照らしながら、屋号や商いの文字を背負いだして、
気づいたら「お店の顔」になっておりました。
江戸では茶屋、明治は商店、昭和は屋台、
そして令和の今――
もはや他を寄せ付けない不動のポジション!(笑)
お店やさんから「やっぱ提灯が映えて目がいくんよ」って注文は相変わらずです。
それだけやおまへん。
夏祭りになったら、わたくし大忙し。
「やっぱコレがないと祭りちゃう」言われて、
子どもらにも写真撮られっぱなし。光って揺れるだけで、わたくしモテ期です。
わたくしの強み、そっと語らせてください
風に揺れて情緒あり。 → 「揺れてるだけで雰囲気あるなぁ」って褒められます
眩しすぎず、ほんのり灯る。 → これが“光る”と“灯る”の違いでございます
見た目が丸くて柔らかい。 → 子どもに好かれがち。たまに叩かれ破れますけど
どこにでも馴染む。 → 和食・居酒屋・バー・ホテル、どこでも浮かない名脇役
素材も昔は和紙が主流でしたが、
今や屋外用にビニールタイプ、LED仕込みも可能。
伝統の顔して、意外とアップデート済みなんですえ。
でもね、
デジタル化されても“粋”だけは忘れません。
伝統顔しながら、ちゃっかり進化してるのが、わたくし流です。
もちろん、ええことばかりやあらしまへん
台風は最大の敵
→ 昔、風速35mで信号まで飛んだことあります(ほんまですえ)
揺れすぎ注意
→ 看板やのに「落ち着け」って言われるの、ちょっと納得いきませんわ
LED提灯、論争中
→ 「それはもう提灯やない」って伝統派からクレーム来がち。でも光ってなんぼですやん?
ただ、わたくし思うんです。
揺れるって、人の心も緩めることやと思うんですよ。
「ようわからんけど、ホッとするなあ…」
その一言で、十分なんです。
わたくしの存在意義
提灯って、“情報発信”というより、
“気配を伝える存在”なんです。
「ここに人がおる」
「このお店、開いてるんやな」
それを照明の角度でもなく、文字の主張でもなく、
灯りの“やさしさ”で伝える。
まとめ:提灯は、“存在感”より“気配”を届ける看板です。
にぎやかな通りの中でも、
わたくしの灯りは人の流れを止めません。
ただそこにいて、そっと「ここですよ」と知らせるだけ。 それだけ当たり前になじんでるんです。
それでも、人はちゃんと気づいてくれるんです。
だからこそ、今でも現役でいられるのだと思ってます。
京都の夜道、静かでしょう?
そやからこそ、わたくしの灯りが、ちょうどええんですえ。
というわけで今回は「あかんえ!?番外編:提灯の話編」 でした🌙
次回は「〇〇の話編」…看板、まだまだ語り足りまへん!
**株式会社アメカンの「ameの方」**でした!
ご拝読おおきに!
※ちなみに「canの方」は、祇園の花見小路に灯る提灯を見て
「この灯り、音なくても“おいでやす”って聞こえるな…」って呟いてました。
たぶん、提灯から“おもてなしの気配”を読みとってます。どこにいってしまうんや「canの方」(笑)