【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:暖簾の話編~ ⑪

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【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~番外編:暖簾の話編~

こんにちは〜!
**株式会社アメカンの「ameの方」**です☀️

今日は、あんまり“看板扱いされてへんけど看板やで”って存在。
暖簾(のれん)兄さんのお話です。

わい、暖簾です。…まだ現役で頑張ってます

生まれは室町。もう長老クラスやけど、
いまもなお、現場バリバリの営業担当やってます。

名前の由来は「“暖かさを連ねる”=暖簾」。
昔は寒さを防いだり、煙をさえぎったり、
いわば「ドアの代わりに垂れてた奴」やったんです。

この店、営業中ですわ」って無言で伝える、無口な営業マンみたいな存在なんです。

看板とちゃうけど、看板以上の存在感出してます

たとえば和食屋さんで、
何にも看板ついてへんのに、
「スッ…」と暖簾が揺れてたら、それだけで営業中やってわかるやろ?

しかも、「店」って一発で伝わる。
ただそこにいてるだけで“店の雰囲気を伝える”力があるんです。                 

ま、聞いてってや

◎ メリットはこんなんや:

  • 四季で色や素材を着替えられる(夏は麻、冬は綿)
     → ワイ、着回し上手やで。
  • 外して洗えるし、管理もカンタン。
     → でも洗濯ネットは使ってね。わいデリケートやから。
  • “動く看板”として、風でひらひら動くことで目を引ける。

△ デメリットはまぁ…正直あるで:

古くなったら端がほつれて、見た目“修行僧の袈裟”みたいになる。

雨の日はズブ濡れ。「びちょれん」って呼ばれる。

風が強いとバタバタして「この店、空いてんのか閉まってんのかわからん」ってなる。

それでもワイは、まだまだ現役やねん

最近の看板はLEDでピカピカ、アニメーションでグルグル、しゃべるやつまでおる。
なんであんた、店より目立ってるねん」って言いたい時もあるで。

けどな、
ワイら暖簾は、“そっと空気に馴染む”看板や。

👘「あ、このお店、ちょっと寄ってみよかな
ってお客さんに思わせる、“余白のチカラ”があるんや。

看板が「来い!」って叫ぶなら、
ワイは「よかったら…」って囁くんやで。

まとめ:ただぶら下がってるだけやない。“敷居と誘い”の気配の番人なんや

看板って、目立つために付けるもんや。
ほんで暖簾はな、ただぶら下がってるだけの布やないねん、
店と道行く人との“ちょうどええ境界線”の役目を受け持ってるんですわ

お客さんの足を止めて、店の雰囲気を伝えて、
でも決して押しつけへん。風まかせで、品よく揺れて、
「あ、ここ入ってもええんかな」って思わせる、そんな存在なんやで。

テント・垂れ幕・横断幕


というわけで今回は「あかんえ番外編・暖簾の話編」でした🌸
次回は「○○の話編」…光ってるのに“控えめ”ってどういうことやねん?って話、します。

株式会社アメカンの「ameの方」でした!
ご拝読ありがとうございました!

※ちなみに「canの方」は、祇園の割烹の暖簾を見て「…この布、風と一緒に時代も越えてきたんちゃう?」って言うてました。
なんかもう、“何をみても情緒を感じ感動する系”の人になってきてます。誰かたすけて(笑)

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