【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~色の話編~

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【看板屋さん必見】京都市の看板、そんな簡単に付けたらあかんえ!?~色の話編~

こんにちは〜!
株式会社アメカンの「ameの方」です☀️

今回の話しは、京都市看板業界でよくあるやつ――笑

「赤とか黄色とか、パッと目立つ色にしたらええねん!」って使ったら、
京都市にバッサリ切られる話です。

そう京都は派手な色を使うと景観に喧嘩をうることになるんです、これホンマに笑。

「その色、街と喧嘩するしもうちょい控えめにしてくれへん?」

京都の景観は“色の私服検査”やと思っといてや

まず京都という街、看板の色を「目立つ=正解」と考えてる人には冷たい街です。

たとえるなら…

🚓「そこの看板、ちょっと制服違うよね?」って“色で職質”される感じ。

街の空気感と調和してないと、
「えらい派手な新参者やなぁ」って、通行人の目線が刺さります。

条例にもバッチリ書かれてるんです👇

「周辺の景観と調和し、彩度・明度の高い色は避けること」

つまり、「元気カラー=非常識」になる不思議な世界、それが京都なんですわ。

原色NGの世界で、どう戦う?

たとえば、お店のテーマカラーが「赤」やったとしましょう。

  • ❌ ×ビビッドレッド → 消防車か?って言われる
  • ❌ ×蛍光ピンク → 星のカービィか?って思われる
  • ⭕ 〇唐紅(からくれない)→ あら、はんなりしてて素敵やん

という感じで、色の“トーンダウン”が必要不可欠

アメカンではこれを「京都眼鏡かけて見てみ」ってよく言ってます笑。

canの方 vs お客さん:色の神経衰弱バトル

ある日、お客さんからの一言。

👤「この青、いけそうですか?」

canの方、スッと見本帳をめくりながらこう答えます。

👨‍🎨「これはあきまへん。“絵の具セットの一番上の青”ですわ。京都では派手扱いです」
👤「えっ、これ標準ブルーですよ!?」
👨‍🎨「京都では、ブルーも笑顔も控えめに微笑まなあきまへんねん…」

その後、利休茶・青鈍・藍白と「和色合戦」が始まりました。
canの方、勝率98%です。

和色って地味?いえいえ、めっちゃエモいです

「でもさ、地味な色ばっかやと看板として埋もれへん?」

いえいえ、そこが京都流のエモさなんです。

  • 通り過ぎてから「え、あれ看板やったん?」って気づく
  • 夜になったら急にかっこよく見えてくる
  • 景観と一体化して、むしろ記憶に残る

…そんな“じわモテ看板”が京都の理想像であり最終形態。

和色って、見た目は地味やけど、選び方で“粋さ”が出る色やし、
派手じゃないけど、めちゃくちゃセンス出ますねん。

まとめ:「目立ちたい?」その心がもう派手なんやで

京都では「目立つ色」よりも、“景観と仲良く握手できる色”が勝ち組ですわ。
その土地の景観に馴染みながら、実はちゃんと店の個性を伝える――

そんな“上品かつ高潔な色の攻防戦”が、京都の看板には求められます。

うちアメカンでは、
「この色使いたいんですけど…怒られへん?」というご相談から、
「その色、怒られんけど京都人にジワウケする色やで」ってとこまで、しっかりナビゲートします👍


というわけで今回は「色の話編」でした🎨
次回は、〇〇選びでまた京都とバトる話、いってみよかな?笑

株式会社アメカンの「ameの方」でした! ご拝読ありがとうございました!

(ちなみに「canの方」は最近、色見本帳を寝る前に読んでて、
「夢に“青鈍(あおにび)”出てきたわ…」って真顔で言うてました。怖いです笑)

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